関連用語: ボトックス
ボツリヌス菌毒素(Botulinum Toxin)は猛毒として知られ、細菌そのものは土壌や海、湖などの自然界に広く存在するものですが、毒素を生じると致死率30〜70%の猛毒となります。ボツリヌス菌毒素が保存の悪いソーセージなど腸詰から発生することが知られていましたが、最近の中毒の大部分は、自家製の消毒が充分でない、瓶詰めな どから発生しています。
ボツリヌス毒素には、末梢の神経筋肉における細胞のアセチルコリンの放出(次の細胞にアセチルコリンを伝達する作用)を阻害して、筋肉の収縮を止める作用があります。このはたらきを利用して、医療現場では眼瞼痙攣など神経系統障害治療に使用されてきた実績があります。
目の周りや、顔の皮膚は加齢と共にたるんでいきますが、顔面の筋肉収縮は継続しているため、たるんだ皮膚が収縮し、シワとなります。この収縮をボツリヌス菌の毒素が阻害することにより、筋肉がゆるみ、シワを改善することができます。ボトックス治療に使う量はほんの微量です。
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